人と人が戦う事について考える。

自称w格闘技、武術、武道研究家 当方格闘技歴プロフィール 少年期:伝統空手(初段) 10代後半~:フルコン空手とキックボクシングを同じジム(フルコン二段) 20代半~:ブラジリアン柔術(紫帯) 柔道(二段) その他経験した物:詠春拳・形意拳・太極拳 ※非プロの二流競技者です♪

ブラジリアン柔術と柔道

ブラジリアン柔術と柔道

似て非なるこの両者の特徴を解説してみることにした。

 

~帯制度~

柔術も柔道も帯制度があり

 

柔道

は大人の場合白から始まり初段を取り黒帯を巻く

1級、黒帯を取る前に茶帯をする人もいるが大体、白から黒が多い。

黒帯までの期間、半年~3年程度

 

柔術

柔術は白・青・紫・茶・黒となる

帯にはストライプがあり各0~4本のストライプののち帯が上がる

黒帯までの期間10年以上

 

柔術の青帯は柔道二段と同等など言われていたりします。

空手の青帯と言えば初めて半年くらいのまだ、素人感のある方というイメージですが柔術での青帯は違います!プロのMMA選手でも青帯や紫帯がおおいんです♪

 

なぜこんなにちがうのか?

簡単に言えば競技人口に対する絶対評価なのか相対評価なのかです。

 

つまり、柔道の場合は昇段試験で3回以上勝てば(大雑把に言うと)黒帯になれます。

柔道二段は初段ばかりの人で試合をして3回以上勝てば(大雑把に言うと)二段です。

※厳密には各都道府県の条件を講道館のHPよりご確認ください♪

 

柔術の場合は各帯で数回入賞しないと帯があがりません。

1回入賞するとストライプが1本増えるとしたら4回入賞で青帯

4回入賞するには15回くらいは勝ち星を挙げる形になります。

 

このような難易度の違いがあるので柔術の青帯は柔道二段と同等

などと言われます。

 

※個人の意見ですが柔術の白帯とはいえ、柔道や空手の有段者など格闘技経験者が多いイメージがあります。

 

柔術の場合は強くないと帯が上がらないわけなので

柔道で例えると

初段や二段が青帯とするならば

紫帯は県内の大きな大会で入賞経験が複数回ある人

茶帯は全国大会で何勝かしてる、ベスト8に入ったことが複数回ある

黒帯はオリンピック強化選手や世界大会に出たことがある

 

などに置き換えられるのではないかと思ったりする。

もちろん上記難易度は地方や国によって異なるので異論は甘んじて受付ますw

 

柔術の青帯は柔道二段と同等と言われるもう一つの理由~

それは、、、

足関節だと思います。

というのも古い柔道には足関節は存在していたようですが

現在の競技柔道では禁止になっており、もちろん練習はしません。

柔術では帯によって段階的に開放されていくのですが紫帯以上の人で足関節が全くできない人というのはいないと思います。

ですので、柔道黒帯の人が柔術競技者となり

柔道黒帯の人が柔術の技をどこまで知っているか?

となったときに紫とは言えない、ということで青という表現になってしまうという事も理由なのではないかと思います。

 

 

この様に似て非なる競技である柔道と柔術

空手にしても、伝統空手、フルコンカラテ、硬式空手は似て非なる競技ですしスポーツではよくある話だと思います。

 

 

~ルールに関して~

代表的なルールを上げると

 

柔道

・相手の背中全面を地面につけるように転ばせると一本

・相手の背中片面を地面につけるように転ばせると技あり

相手の背中及び両肩を一定時間抑え込むとい一本

・帯より下を持つことは禁止

・足関節禁止

・膠着状態になると待て

 

柔術

・関節技やチョークなどでギブアップさせると一本

・ポイント(テイクダウン、スイープ、パスガード、マウント、バックコントロール、ニーオンベリーのポイントが多かったほうが勝者となります)簡単にいうと馬乗りになったり、それを返したり優位な体制をとるとポイントが加算されていきます。

・待ては基本的にない

※首や背骨にダメージを与える技(サソリ固、バックドロップ)や、打撃、指関節は禁止

 

とはいえ、ピンとこない人様に互いの競技を知らない者同士が乱取りをしてよく起こりそうな項目を書いてみました。

 

柔術では基本どこをもってどんなことをしても良いが、柔道では組み方や持ち方場所など反則行為がおおいので組み合った瞬間柔道の人が「え???」と思うことがある。

例えば、タックルやズボンをグリップしたり組み合わなかったり。柔道では即反則行為が柔術ではOKなことが多いです。

 

組み合わずに引き込みをする。

柔道は組み合って投げ合うという競技に対して柔術はそのような決まりはなく相手からギブアップを取るという競技なので、相手をつかんで寝技に引き込む行為が多くみられます。柔道家は引き込まれたら、マテがかかるのを待つか亀になったりするので攻防が止まることが多いのですが、柔術家はここからが本番なので技をバンバンかけてきます。

 

道家がガッツリ一本の取れる投げをするが、ポイントにならず、バックを取られるなど。柔道では投げ切る事を念頭になげるので投げた後どんなに不利な体勢になってもOKなのですが、柔術は投げてもその後の体制が有利でなければポイントにはなりませんし、投げた後に相手に背中で乗っかるような形だとチョークなどくらってしまったりバックポジションのポイントを取られてしまうことがあります。

 

 

 

どうでしょうか、柔術と柔道について少しでも知っていただけたのであれば幸いです。