人と人が戦う事について考える。

自称w格闘技、武術、武道研究家 当方格闘技歴プロフィール 少年期:伝統空手(初段) 10代後半~:フルコン空手とキックボクシングを同じジム(フルコン二段) 20代半~:ブラジリアン柔術(紫帯) 柔道(二段) その他経験した物:詠春拳・形意拳・太極拳 ※非プロの二流競技者です♪

空手の引手について。

引手はご存じでしょうか?

伝統空手など入門されると、突いた方とは逆のてを腰まで引く事を指示されます。

ボクシングの様にパンチを出すと

先生「引手をしっかり!!!!」

と注意されますし、試合でもポイントを取ってもらえません。

つまり引手はすごく重視されている動作ということになります。

 

しかし

 

ボクシングやキックボクシングなど他の競技に転向した場合

その引手を注意されます

コーチ「逆の手はガードだろ!」っと。

それでも、引手にメリットがあれば、これは〇〇の為です。と言えそうなもんですが聞いたことがありません。

 

そもそも引手とはなんの為にあるのでしょうか?

 

私が知りうる限りは下記理由です。

 

【現代空手の引手】

・試合形式に対応する為、剣道の残心と同様に取り入れられた様式

・型の突きの時の引手を組手に引用させ空手らしさを出した

・突きに切れやスピードを出す為

 

【本来の引手】

・引手で相手の腕や袖、襟などをひき付けながら、または固定しながら突く

・引手を引いて単発を正確に打つことにより柔術家からのグリップを回避する為

・突きに切れやスピードを出す為

 

現代の空手の先生は引手については・突きに切れやスピードを出す為と解説される方が多いように思います。

本来古流の空手では引手は必ずではありません、むしろ構えたまま突くほうが多いように思えます、例えば三戦の様にです。

また、日本人は着物や浴衣のような服を着ていたためボクシングスタイルでクリンチすると柔術家につかまれて投げられる可能性があるため、引手を用いて素早い突きを心がけたという説もあります。

これは、中国でも北、南、温かい地域や寒い地域などで手先の手法が異なってきます合気道がチョップを真上に振り上げてから打つのも武士が着物を着た状態での動作を考えた動きになります。

 

つまり、現代の空手のルール、他の格闘技のルールや衣服を考慮してみると引手は無いほうがいいのではないかと私は考えました。