柔道の寝技と柔術の寝技 いろいろ比較
柔道の寝技と柔術の寝技というタイトルで記事を書かせていただきます。
この記事ではどちらが強いとか優れているという観点ではなく
両競技をしている者が感じる特徴や練習の時に気を付ける事を書かせていただこうとおもいます。
柔道の寝技とは
柔道の寝技は柔術でいう所のパスガードと亀返しこの二つをもってほぼ全てだと思います。練習もパスガードをする所まで、亀を返す所まで、なおかつコウチャクさせるまで。つまり、不利な側はコウチャクをさせることも目的として意味を持ちます。
ですので、競技柔術の練習範囲や攻防、決着の範囲を100%とすると20%くらいしか競技的範囲が無いと思います。
こういう言い方は好きではありませんが柔術の人はよく柔道の人は寝技ができないといいます、これは、もちろん立ち技中心の練習であるという事を意味するのですが、それ以上に先ほど述べた競技範囲が狭いという意味を雑に言っているという印象があります。
亀について
柔道での寝技では亀が非常に多用されます。
亀はそのまま固まっておけば「マテ」がかかりますので、技を掛け損じて不利な体勢で倒れてしまっても亀になりしのぐことができます。
これは柔道をいう競技を非常に面白くさせるルールで亀が無いとリスクが高くて技を毛蹴る事ができません。
実際柔術ではそのようになってしまいます。
柔術のルールでは投げたはいいがバックを取られてしまえば負けてしまうのですから。
しかし、その亀が柔道の寝技を独特な進化に導きます。
柔道以外の競技では投げられた場合上を向きます、そしてガードポジションになります、しかし柔道では亀になります。
MMAはじめ柔術でも相手のバックを取るために試行錯誤をするのですが柔道では自らすすんでバックを取らせる体制になります、そのせいでMMAや柔術の技ではわざわざバックを取るために苦労するのですが、柔道ではその技が必要なくなってしまいます。必要ないどころか使えない技になってしまうのです・・・・
デラヒーバやベリンボロを駆使していきなりバックをとるような高度な技術をしかけなくても、自らくるっとバックを・・・それが亀です。
そして、柔道ではMMAや柔術とは真逆の表を向かせる為に試行錯誤しなければなりません、これは柔道独自の技術だと思います。